主力とするパソコン周辺機器市場において、法人向け市場ではネットワークで企業DXを支援する一環として、企業のネットワークセキュリティーを強化するVPNルーター用UTM(統合脅威管理)機能拡張ライセンスパックを発売いたしました。個人向け市場では、より快適な通信を実現する国内メーカー初※1「Wi-Fi CERTIFIEDTM」を取得した「Wi-Fi 7」※2対応のトライバンドWi-Fiルーターの発売などラインナップの拡充を図りました。商品の安定供給に努めシェアは維持・拡大したものの、国内需要の縮小により売上高は横ばいとなり、円安を主要因とする原価高騰により、利益面では非常に厳しい収益環境となりました。 一方、当社グループ会社が国内代理店を担っている高性能空気清浄機など「Airdog」シリーズにおいては、全体の販売台数は前期を下回りましたが、販路拡大に取り組み百貨店などでは販売台数が増加いたしました。また、デスク上にも設置可能なスリム設計の省スペースモデルを発売するなど、さらなる「Airdog」ブランドの確立に努めました。 これらの結果、売上高1,065億73百万円(前年同期比1.3%減)、セグメント利益3億88百万円(同88.7%減)となりました。 ※1:日本で創業した企業が製造及び販売している家庭用Wi-Fiルーターとして。2024年1月9日時点、Wi-Fi Alliance® Product Finderの確認に基づく。バッファロー調べ。 ※2:Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
販売面では、家庭用は、国産そば粉を使用し付加価値を高めたそば2人前をはじめとする「流水麺」や、節約志向に対応した「太鼓判」などを積極的に拡販しました。業務用は、主力商品の「太鼓判」の拡販やロングセラーの「真打」稲庭風細うどんなどの付加価値商品の提案を強化する営業活動を進めました。利益面では、あらゆる原材料の高騰、人手不足による製造労務費の上昇、今後の利益成長を見据えたテレビCMの積極投入等により費用が増加する一方で、引き続き原価の低減に取り組むと共に、2023年2月実施の商品価格改定の定着に努めました。 これらの結果、売上高389億73百万円(前年同期比14.2%増)、セグメント利益33億47百万円(同51.4%増)となりました。