テクノロジー

デザイナーとしてグッドデザイン賞を受賞することは、一つの目標であり、またメーカとしても『Gマーク』商品を開発することが社内外にむけて良いビジネス環境を創造するきっかけの一つであると思います。AirStationは開発当初からデザイン性を重視した製品であり、また「インターネット、もっと使いやすく」という企業方針と連携することにより、当社初のグッドデザイン賞を獲得することができた商品です。 AirStationは外観のデザインや使い易さと、パソコンネットワークを無線化した機能性が評価されています。そのため、新しいライフスタイルを提案している商品であると思います。

１９５７年、通産省によって設立されたグッドデザイン選定制度が民営化され、１９９８年より財団法人日本産業デザイン振興会が運営する総合的なデザイン評価制度です。本年度は、審査対象商品８４３社２２１２点のうち受賞は４０６社８９５点です。意外と多い印象がありますが、産業界全体からの応募であり、商品として販売されるもの全体が対象だからです。携帯電話等はいくつかの機種が受賞していますが、無線LAN機器は、メルコのAirStationだけが受賞しています。それだけに業界に与える影響が今後期待されます。

AirStationの開発にはファミリーユースという目的があり、「かわいらしさ」や「インテリア性」などのテーマのなかで研究項目はたくさんありましたが、色を決定するまでのプロセスは、とても慎重に行いました。当初はシルバー系と白系を考えましたが、試作を展示会に出してアンケートを取ったり、雑貨屋に出かけるなどの研究を重ね、最終的にはパールホワイトに決めました。　これからの時代、デザインは単に形状や使いやすさだけの観点からだけではなく環境にやさしい素材選びなどを加味していく姿勢がより重要になると思います。デザインを通じて、メルコを２１世紀型の企業として大いにアピールしていきたいと考えています。

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